ノンフィクションライター川﨑利江子
本と旅と着物、花と樹木と、そして真実の美を求めて…。女性誌を中心に美容、着物、人物インタビューなど幅広く執筆。現在、月刊『VOCE』(講談社)にてコスメを科学的&客観的に考察する企画「実験VOCE」を連載中。
 

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2008年6月 7日 (土)

宝塚<3> 月組『ME AND MY GIRL』

080606dh000036 やっと観に行けました。

宝塚・月組男役トップスター、瀬奈じゅんさんの『ME AND MY GIRL』。

昨年末、『VOCE』の取材で、宝塚メイクじゃない瀬奈さんと出会っている私。

舞台写真とは全く別人の、あまりの可愛らしさに感動してしまった、

あの少年のような女の人の舞台、とてもとても楽しみにしていたのです。

思った以上でした。

素晴らしかった!

とっても楽しくて、ワクワクしっぱなし!

 

この作品はロンドン発の大ヒット・ミュージカル。

1987年に剣幸さん+こだま愛さんで初演、

阪神大震災の年には天海祐希さん+麻乃佳世さんで再演されたそう。

舞台は1930年代のロンドン。

瀬奈さんの役は、かなりおちゃらけた性格の役だったのでびっくり!

というのも、その主人公ビルはロンドンの大富豪、ヘアフォード伯爵の世継ぎ。

とはいえ、ずっと行方知れずで、下町に住んでいたという役どころで、

立ち居振る舞い、言葉遣い、スタイルまで、“伯爵家”のお上品な方々からすると

卒倒しそうな青年だったから。そこで、紳士教育を受けることになって・・・と、

男役版『マイ・フェア・レディ』? ではなかったけれど、

そのせいか、瀬奈さん、やたらとジョーク連発で、しぐさも歩き方も変わってる。

たとえはちょっと違いますが、漫才師?落語家? 

ロンドンの舞台だとコメディエンヌというのでしょうか?

とにかく、こちらをくすっ、わはっと笑わせる天才のような役柄。

宝塚歴まだ1年ちょっとの私には、こんなおコメディ系男子もありなんだー!という驚き。

白馬に乗った王子様と夢見るお姫様のラブ・ロマンスとは

かけ離れた男性像といえるけど、そこはやっぱり宝塚。

夢のようなハッピー・エンドが待っていて、ホッとして幸せな気持ちになれるのです。

さらに、お決まりの大階段のフィナーレでは、

劇中の3つのカップルがウェディングドレス&白のタキシード姿で登場!

きらびやかな舞台の中でみんなが幸せになっていく姿を見ると、

思わず、こちらも幸せのオーラを浴びたような気になりました。

って、いつもなります。

黄金に輝く大階段、羽・羽・羽、花・花・花づくし!

そして、瞳もキラッキラの満面の微笑み。

「ああ、私も幸せな気持ちで、元気に生きていこう!」と、たとえようのない喜び、

確固たる自信と勇気に満ち溢れて、劇場をあとにするのです。

 

観客を魅了し、幸せな気持ちにする、圧倒的な存在感と、

観客に「愛している!」と伝える笑顔の力。

宝塚のトップスターを観るとき、その熱い、使命感とでもいうべき美しさにはいつも感動します。

そして、取材のとき、主演男役の誰もが口にしたこの言葉を思い出します。

「私が美しくあろうとするのは、観客のためです」

徹底して稽古をするのももちろん観客のため。

その存在さえも観客のためと言う彼女たちだからこそ、

多くの人に果てしない夢を魅せることができるのでしょう。

 

 

806061217000 ★宝塚月組公演 『ME AND MY GIRL』

東京宝塚劇場にて、76日(日)まで。

写真は瀬奈じゅんさんと彩乃かなみさん。記者発表にて。

 

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